カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
そこの角を曲がると先生がいる…!



ドキドキしながら角を曲がった。





あっ…いた!!



黒いスポーツカーがエンジンをかけたまま停まっていて、外で車を背に立っている先生がすぐに目に飛び込んで来た。



私の走って来る音で先生は、すぐに気づいて、こちらに向かって手を振ってくれている。



先生だあ…!



私も手を振りながら、先生のところへ駆け寄った。



「早かったじゃん…。」



微笑みながら、私を見つめてくれた。



先生、出張から帰って来て、すぐに来てくれたのかな…?



先生はグレーのスーツを着ていた。



先生、すごくかっこいいよ…!



クリスマスイブにスーツ姿の先生を見れるなんて…。


私には、まるで王子様のように見えるよ。



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