カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
ゆっくりと先生は唇をはなした。
「…忘れたプレゼントの代わりに、愛菜からキスもらったから…。」
ニヤッと笑う先生。
私は顔が熱くて、雪が降っていることなんて、忘れてしまうほどだった。
「…宏介、プレゼント忘れちゃったこと…本当にごめんね…。」
「いいよ!今のキスだって、愛菜を見ていたら、したくなってしたんだから。」
ドキドキがますます早くなる…。
ツリーの明かりの点滅よりも、倍以上早いんじゃないかって思うほどだった…。
二人で肩を寄せて見るツリーは夢の中にいるような錯覚をするほどキラキラと輝いていて綺麗だった。
まだ雪は舞っている。
でも、先生の傍にいると、寒さなんて感じなかった。