カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「先生、いいんですか?今日、登校日なのに名前で呼んじゃって。誰か聞いているかもしれませんよ。」


「大丈夫。こっちの教室の方は授業が始まらないと生徒は、ほとんど来ないから。しかも、まだ春休み。どっちかっていうと、プライベートだろ?」




嬉しい言い訳の仕方…。


まだ授業始まらないから、プライベートに入るんだね。


先生は、自分の席に座って、隣にあるイスを私の方にくるっと回した。



「立ちっぱなしだと疲れるだろ?」


「ありがとうございます。」


優しいな…先生。


小走りで席に着いた。



< 22 / 264 >

この作品をシェア

pagetop