カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「入江先生っ!」
「三咲…。そうか、今日は登校日だったんだっけ…。」
先生は微笑んだ。
「これから、会議ですか?」
「あ…うん。そうなんだ…。ごめんな。せっかく来てくれたのに…。」
先生は、申し訳なさそうな顔をしながら手を合わせた。
「いえ…、会議なら仕方ないですよ。」
「本当にごめん。それじゃあ、気をつけて帰れよ。」
先生は小さく手を振って、先に会議室へと歩いて行った。
そっかあ…会議っていう可能性もあったんだ…。
もっと話が出来るかなあって期待してたけど、会議入ってるんじゃ、どうしようもないよね…。
私も手を振りながら、先生の後ろ姿を見送っていた。