カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
数日後の登校日。



先生…今日は元気かなあ…。



ここ数日、夜にかかってくる電話での声もなんだか元気がない。



なんていうのかな…。



無理して、明るく話をしている…そんな感じ。



先生に聞いてみよう…。



そう思ったけど、なかなか聞けずにいた。



今日会ったら、聞こうかな…。



やっぱり先生が元気ないと、私も調子が出ないし…。


私は、お昼休みに教室を出て、理科準備室の方に向かった。



放課後だと、また会議があるかもしれないし…。



お昼ならいてくれそう…。


“ドンッ…”



準備室へと続く廊下に曲がろうとした時、誰かとぶつかってしまった。



「ごめん…。大丈夫か?」



倒れそうになった私の背中に手を添え、優しく支えてくれたのは、入江先生だった。



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