カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「愛菜…?」



先生が心配そうに声をかけた。



…そっか…。



最近、先生が元気ないって感じていたのは、きっとこのことが理由だったんだね…。





私…先生になんて言えばいい…?




「愛菜、突然こんな話してごめん…。」





「いえ…謝らないで下さい…。それに…」



「それに?」



先生が聞き返す。



「……それに、転勤になったとしても、それは仕方ないことですよ。だって“先生”なんだし…!」



私はにっこりと笑った。



「私なら大丈夫です!だから、先生も元気…出して下さいね…。」



私は笑顔で言い、挨拶をしてから準備室を出た。



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