カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「先生に質問!」


私は肩ぐらいまで右手を挙げた。


「ん?何?」


「あの…私って、分かりやすい性格ですか?」


「そうだなあ……結構、気持ちが表情に出るよな。」

私の顔を見つめた。


やっぱり先生から見ても、そうなんだね…。


「先生、すいません。私たち、付き合ってること内緒にしておかないといけないのに…私、表情だけでみんなにバレちゃうかもしれません。」


ため息まじりに話した。


「愛菜は考え方が可愛いなあ…。確かに秘密にしておいた方がいいと思うけど、バレた時はその時に、どうすればいいか考えればいいよ。」


先生って度胸あるなあ…。

私が心配してたことなんて、どこかに飛んでいきそう。



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