カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
それから一週間ほど、私と先生は連絡をとらない日が続いた。




その間に登校日もあったけれど、なんだか先生と会いづらくて、会いに行かなかった。



卒業式まで残り半月もないのに…。



先生と長い間、疎遠になっているような気がした。




このまま卒業式まで、こんな風に毎日が過ぎていくのかな…。



そう思っていた2月最後の土曜日の午後…。



先生からの着信…。



私は、落ち着いて電話に出た。



「はい…もしもし…。」



「愛菜…?今日、俺のところに来ないか…?」



え……?



突然のことで、すぐに声が出て来なかった。



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