カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「なあ…愛菜…。」
どれくらい時間が経ったんだろう…。
先生が口を開いた。
「俺も…愛菜と離れたくないよ…。出来ることならずっと傍にいたい。」
「うん…。」
私は泣きながら頷く。
そうだよね…。先生だって気持ちは私と同じなんだよね…。
「お互いの未来のために、ちょっとの間、離れるんだ…。あまり会えなくなるけど…心は繋がってる。どんなに離れても、俺は愛菜を愛してる…ずっと…ずっと…。」
「私も……。」
涙で震えながら声を出した。
「俺には愛菜しかいないんだ…。また傍で一緒に過ごせる日が絶対に来る…。だからそれまで頑張ろう…。」
私は涙を溜めながら先生の顔を見上げた。
え……?
先生の目…少し赤い……?
目元にキラッと光るものが見えた。