カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
迎えた朝
「あれ……?」
カーテンの隙間からこぼれる光でゆっくりと目を開けた。
私…泣き疲れてコタツで寝ちゃったんだ…。
でもいつの間に…?
そう思いながら横を見た私はびっくりした。
先生っ!?
目の前には先生の寝顔。
そして先生の右手は私の頭の下に伸ばしてある。
こ…これって、先生に腕枕してもらってたってこと…!?
朝からたちまち顔が熱くなってしまった。
私が少し動いたせいか、先生も続けて、ゆっくりと目を開けた。
「おはよう、愛菜。」
私の顔を見ると、微笑みながら挨拶をしてくれた。
「お…おはようございます…。」
先生の顔…近い…!
緊張している私の頭を先生は優しく何回も撫でてくれた。
私、先生の部屋に一晩泊まっちゃったんだ…。
心臓は慌ただしく動いていた。