カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜

迎えた朝



「あれ……?」



カーテンの隙間からこぼれる光でゆっくりと目を開けた。



私…泣き疲れてコタツで寝ちゃったんだ…。



でもいつの間に…?



そう思いながら横を見た私はびっくりした。



先生っ!?



目の前には先生の寝顔。



そして先生の右手は私の頭の下に伸ばしてある。



こ…これって、先生に腕枕してもらってたってこと…!?



朝からたちまち顔が熱くなってしまった。



私が少し動いたせいか、先生も続けて、ゆっくりと目を開けた。



「おはよう、愛菜。」



私の顔を見ると、微笑みながら挨拶をしてくれた。




「お…おはようございます…。」



先生の顔…近い…!



緊張している私の頭を先生は優しく何回も撫でてくれた。



私、先生の部屋に一晩泊まっちゃったんだ…。



心臓は慌ただしく動いていた。



< 241 / 264 >

この作品をシェア

pagetop