カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「優人…何で知ってるの…?」



「やっぱりそうなんだ…。姉ちゃんもやるじゃん…!」



優人は嬉しそうに話す。



え…今のって誘導尋問!?


私、自分から優人に先生といるって言っちゃったようなもんじゃん…。



「あのさあ…優人…。」




「多分そうなんじゃないかと思って、母さんには友達の家に泊まりに行ったって言っておいたから。こっちは上手くやってあるから、姉ちゃん、ゆっくりして来なよ。」



優人は終わった途端、電話を切った。



なんかニヤついてる感じだったなあ…。



あーあ…優人に貸し作っちゃったよ…。



「電話、優人君?どうしたって?」



先生も起き上がって背伸びをした。



「あ…なんか上手く家族には嘘をついてくれたみたいで…。優人は知ってたっぽいです…。私が宏介と付き合ってること…。」



「へえ…。そうなんだ…。優人君、なんだか頭がキレそうな感じだもんな…。」


先生は驚くというよりも感心した表情をしながら腕組みをした。



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