カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜



「でさ…すぐってわけにはいかないけど……俺たち結婚しような…!」





え………?




今、先生…『結婚』って…言った…?




言ったよね!?



しかも、ものすごくさり気なく、さらっと言ったよね!





あまりにも突然のことで、声も出て来ない…。



「愛菜、返事は?」



私の頭に手をのせて微笑みかける先生。




「…は…はい!」



やっと出せた声は、大事な返事なのに裏返ってしまった。



「俺たち二人の未来への約束…だな!」



今までに見たことないくらい笑顔の先生に、私はまた目が潤んできてしまった。


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