カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「今、入江先生さあ…愛菜を見たよね。」


和沙は、にこにこしながら小声で言った。


「私も視線が愛菜にいってるなって思った!」


千鶴にも同じようなことを言われて、顔が熱くなってしまった。


ダメだよ…。やっぱり反応しちゃう。




「そうだ。席言わないとな!」


先生は出席簿を片手に名前を呼び始めた。


私も窓際で先生に呼ばれるのを待った。


「…えっと、この席は…三咲愛菜。」


私は先生に呼ばれて急いで席に着いた。


えっ……!


今度は席、一番前じゃん!!


先生の顔もよく見えるし、声もよく聞こえる。


黒板に書く字だって、大きくて、はっきり見える…


特等席だあ…!!



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