カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
先生の授業は、本当にあっという間。
数分前に始まったんじゃないかと錯覚するくらい。
「もうチャイムかあ…。早いなあ。それじゃあ、今日はここまでな!」
先生の合図で、授業が終わった。
黒板を消し始める先生に、女子生徒が1人、また1人…。
すぐに6,7人の生徒に囲まれてしまった。
「先生とられちゃったね。愛菜は行かなくていいの?」
和沙が後ろの席からやって来た。
「次の授業あるから、行かないといけないでしょ!」
テキストとノートを手に抱え込んだ。
先生と話をしたいけど、あの輪の中に割り込んでいくのもなあ……。
そう思いながら、教室を出る時、先生の顔をちらっと見た。
先生はすぐに気付いて優しい視線を送ってくれた。
またアイコンタクトしちゃった…。
言葉は交わしてないけれど、“授業お疲れさま”っていう声が聞こえてくるような気がした。
数分前に始まったんじゃないかと錯覚するくらい。
「もうチャイムかあ…。早いなあ。それじゃあ、今日はここまでな!」
先生の合図で、授業が終わった。
黒板を消し始める先生に、女子生徒が1人、また1人…。
すぐに6,7人の生徒に囲まれてしまった。
「先生とられちゃったね。愛菜は行かなくていいの?」
和沙が後ろの席からやって来た。
「次の授業あるから、行かないといけないでしょ!」
テキストとノートを手に抱え込んだ。
先生と話をしたいけど、あの輪の中に割り込んでいくのもなあ……。
そう思いながら、教室を出る時、先生の顔をちらっと見た。
先生はすぐに気付いて優しい視線を送ってくれた。
またアイコンタクトしちゃった…。
言葉は交わしてないけれど、“授業お疲れさま”っていう声が聞こえてくるような気がした。