カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
私たちは、公園を出て、近くの堤防沿いの桜並木を歩いていた。


ここも春は本当に綺麗で、心が洗われるような気がする。


「先生…、さっきの話の続きなんですけど…私、朝とか放課後とか、先生に会いに行って迷惑じゃないですか…?」


言ってから後悔した。


先生が会いに来て下さいって言ってくれたのに、何言ってるんだ…私。



「愛菜。遠慮しすぎ。」


先生は優しく笑いかけてくれた。


「もしかして、学校始まってから、ずっと遠慮してた?」


「遠慮…もあります。でも、他の生徒にバレちゃうのも怖かった…。先生とはずっとこのままの関係でいたいから…。」


私は思っていたことを伝えた。



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