カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「そっか…悩んでいたんだな…。ごめんな…気付かなくて。」



「…先生が謝らないで下さい。私の方こそ、すいません!」



「愛菜が謝るところじゃないだろ?」


プッ……


思わず2人で笑った。


「2人して謝ってるな。俺たち。」



「…そうですね。」



「きっと気が合ってるんだな。あの修学旅行の時みたいにさ。」


懐かしいなあ…、修学旅行。


沖縄には行けなかったけど、先生の傍にいられた。


私にとって、かけがえのない時間…。


あの日があって、今がある…そんな気がする。


今を大事にしなくちゃ…。


「私、来週から朝や放課後、先生に会いに行きます。毎日行っちゃいそうだけど…。」



そよ風に桜がひらひら舞う中、先生に宣言した。



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