カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「あの〜ここ、いいですかぁ?」


バレー部マネージャーの藤村さんだ…。


後ろの席はまだ2人分空いているので、断るわけにもいかない。


「どうぞどうぞ。」


私たちは、席を少し右側に詰めた。


「すいません、ありがとうございます。」


藤村さんと、友達らしき女の子が先生を挟んで左側に座った。


「三咲、キツくないか?」

「大丈夫です!先生こそ、キツくないですか?私もう少し右に寄れますけど…。」


「ありがとう。このままで大丈夫だよ。…なんか近いよな。」


先生が小声で言った。


確かに近い…。


先生に少し触れてるし…。

このまま合宿場所まで移動するんだよね…。


なんだか落ち着かないよ…。



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