カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
1階へ降りてくると、ロビーの自動販売機の前に先生の姿がちらっと見えた。


あ…!先生だ…!


駆け寄ろうとした時…




「入江先生。すいません、お待たせしました。」


誰だろう…?


私がいるところからは、建物が影になって姿が見えなかった。


「じゃあ、行きますか。」

先生が、その人に声をかけて、玄関口へと歩き始めた。


私は、とっさに物影に隠れていた。


隣にいる人を見ようと、少しだけ顔を出した。


え…!湊井先生!?



2人は、そのまま宿から外に出ていった。


湊井先生は、今年からこの学校に赴任してきた女の先生で、女子バレー部の顧問をしている。


しかも、先生になりたて…いわゆる新任教師だ。


夜に、2人でどこに行くんだろう……。


胸がざわざわしていた。



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