カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「先生!来ちゃいました。」


「お!どうしたんだ?」


開けっ放しにしたドアを先生は閉めた。



「あの…先生!誕生日おめでとうございます!」


プレゼントの小さな箱を両手にのせながら笑顔で言った。


「ありがとう…。愛菜、俺の誕生日覚えてくれてたんだな…。」


先生は驚きながらも、嬉しそうだ。


「先生、プレゼント…受け取って下さい。」



「うわー…なんかすごく嬉しいなあ…。」


先生は、もう一度“ありがとう”と言って私からプレゼントを受け取ってくれた。


「中、開けてみて下さい!」


あ〜ドキドキする!


先生、気に入ってくれるかなあ…。



先生は大事に大事に箱を開けてくれた。



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