カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「先生にそこまで喜んでもらえて、良かったです。」



「愛菜、俺…この万華鏡いつも肌身離さず大事に持ってるからな。」



先生は、小さな万華鏡をくるくる回しながら、中を覗き込んだ。



万華鏡に夢中になってる先生、少年のような無邪気な笑顔。



目をキラキラ輝かせている。



こういう先生の表情を見ているだけで、幸せ…。






「…そうだ!愛菜にお礼しないとな。」



「お礼…ですか?」



そう聞くと、先生は私をふわりと抱きしめてくれた。


「…先生っ!ここ教室ですよ。誰かに見られちゃうかも…。」



「大丈夫だよ。教室のドアは閉まってるし、ドアのガラスからは、この場所は見えないよ。」



心臓の音…ものすごいことになってる…!!



こうしていると、ここが学校だってこと…忘れちゃいそう…。



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