カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
先生…ほのかにコーヒーの香りがする。



大人の香り…。



「お礼…何がいい?」



優しい声で聞いてくれた。


「…こうして、先生に抱きしめてもらえるだけで十分です。」



さっきよりも強く抱きしめる先生。



先生の胸の中って、なんだか落ち着く…。


このまま時間が止まっちゃえばいいのになあ……。





「…そうだ。愛菜、夏休みになったら二人でどこかに行こうか。」



少したってから、先生は耳元で優しくそっと囁いた。



え…これって…



もしかして…





デートの誘い…!?



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