人魚である前に


まぁ、そんな国に住む私は今年…9つになった。

しかも、明日があの日だ。


?「海花ちゃん…できた?」

海「できた。てか、余裕。
リカは?」

リカが勉強机の椅子に座り、明日の発表の原稿を読みながら私に話しかける。

めちゃくちゃ、可愛い。

海花ちゃんとは、私の事で…

その名前を呼ぶ…リカは

陸花(リクカ)と言って、

私の双子の妹。


リカは、
私の事を“海花ちゃん”
と呼ぶ。

私も最初は
“陸花ちゃん”
だったんだけど、
どんどん省略していっちゃって
“リカ”に変わった。

でも、リカはとても律儀なので、“海花ちゃん”のまま保たれているみたいだ。



陸「…微妙!!」

海「そっか。」

陸「そんで、結局さぁ海花ちゃんの夢って何なの?」

海「…ふふふっ(笑
秘密だよ。」


陸「何でそこで笑うかなぁ〜?」(ボソッ)

海「ん〜秘密。」

陸「あらっ…聞こえちゃった。」

海「さて、そろそろ寝よう。」

私は、二階建てベッドの下に寝て…話してたから、すぐ眠りに入っていった。

陸「うん…」



私逹は…明後日旅立つ。
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