孤高の狼に捧ぐ恋唄


私は笑顔をマスターに返す。



「マスターがいたからです。

私はキッカケを作っただけ。

月はいつもマスターの笑顔を見てたから、笑顔を忘れずにいて……

だから今、笑えるんですよ」



いつもそばに温かい笑顔があったから。



マスターは

「そうだと嬉しいな」

と言って、テーブルを忙しなく拭いていた。


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