孤高の狼に捧ぐ恋唄


私の小さな呟きに、ベッドの脇で息をのむ音がした。



「明日香、気がついたか……?」



そっと私の顔を覗き込んだのは……



「お父さん……」



父は私の枕元のブザーを押した。



「……良かった……。

今、先生を呼んだからな。

どこか痛いところはあるか?

気分はどうだ?」


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