孤高の狼に捧ぐ恋唄


「お嬢さんが刺されて意識を失ったあと、マスターが店に戻ってアロンと顔を合わせたらしい。

その一瞬の隙を狙って月はアロンに飛びかかって……刺されたそうだ。

その後アロンは店を出て行き、今のところ行方はまだわかっていない」


そこまで一気に喋ったあと、羽生さんは一旦口を閉じた。


< 125 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop