孤高の狼に捧ぐ恋唄


会いたい……


今すぐに……


会いにいくから……


私は痛む傷をそっと押さえ、ゆっくりと起き上がった。



ベッドから足を下ろし、立ち上がる。



腕に刺さった点滴の針を抜き、ベッドへ投げた。



会いにいくからね……



私は病室のドアを開け、月を探して廊下へと出た。


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