孤高の狼に捧ぐ恋唄


月、ありがとう。



凄く嬉しかったよ。



「……ふぇっ……くっ」



私は声を押し殺して、涙を流した。



月が私を好きになってくれた。



それだけで私は、自分が頑張った証と思える。



「好きだよ……月……」



初恋は実らないってウソだね。



私の初恋は実ったよ。



月は私を好きだと言ってくれた。



私はその言葉を、

その声を、

一生忘れない。



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