孤高の狼に捧ぐ恋唄


小さく身震いしたのが、マスターに気付かれたようで。



「やっぱり、やめとこうか。

傷が治ったら……」



そう言ったマスターを、私は押し止めた。



「続けて下さい。

私は大丈夫ですから」



強く背筋を伸ばした私に、マスターは深く息をして言った。



「わかった」



そして、ゆっくりと話始めた。



< 175 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop