孤高の狼に捧ぐ恋唄


マスターに貰ったチャンス。



でも何から話せばいいのか、わからなくて。



それはきっと月も同じ……

ううん、きっと月の方が、いたたまれない気持ちでいっぱいだと思う。



だから私は、勇気を振り絞って言った。



今、一番伝えなきゃならないこと。


私の気持ち。


私は月から目をそらさずに、言った。



「私、月と離れたくない……

連れて行って……」



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