孤高の狼に捧ぐ恋唄




月は、人の命を



『守った』








その事実に、私の頬を、熱い涙がつたっていった。







ふいに、

コンコン、と音がして。

開いたドアから、あちこちを包帯にくるまれた女の子が、顔を覗かせた。



「お礼をいいにきたの」



その言葉で、この子が月の助けた子なんだとわかった。



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