孤高の狼に捧ぐ恋唄


「それが直接の原因かどうかはわからんが、

……妹は自殺した。

そしてアイツは……

……犯人を殺した」



羽生さんは一気に話し、私の反応を逐一逃すまいとするかのように、私を見つめた。



そして表情を和らげて言った。



「お嬢さんみたいな普通の子が、興味本位で近付いていいやつじゃないんだよ」



私は何も言い返せなかった。


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