孤高の狼に捧ぐ恋唄


ただ、そのことが原因で月がああなってしまったのなら、

それはとても悲しいことだと思った。



大切な妹を失い、感情も失ってしまった月。




言葉の出ない私に、羽生さんはコーヒーを入れ直してくれた。



コーヒーは、羽生さんの気遣いのように温かかった。


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