孤高の狼に捧ぐ恋唄

逸る心



警察署を出て、まっすぐメモの喫茶店へ向かった。



月に会った脇道にほど近い大通りの隅っこに、窮屈そうにその喫茶店はあった。



以前から通りかかる度、雰囲気が良さそうと思いながらも、入るのは躊躇していたお店。



あの日出会えたのは、月がここでバイトをしていたからなんだ……



ここに月がいる……


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