孤高の狼に捧ぐ恋唄


この間の気まずい別れが、嘘のようだと思った。



月は私が黙々とパフェを食べるのを黙って見ていた。



半分ほど食べたとき、月が言った。



「こないだは悪かった。

それ食ったら帰れ」



それをきいて、私は

あぁ、やっぱり彼は私を遠ざけるんだな

と少し悲しかった。

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