孤高の狼に捧ぐ恋唄


それでも、と月は言う。



「幼い俺たちには唯一の母親だったから……

祖母に育てられていても、心のどこかで母親を求めていた」



そう言って寂しそうに微笑んだ。



初めて見た月の笑顔がそんな顔だなんて、悲し過ぎるよ……

< 83 / 238 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop