孤高の狼に捧ぐ恋唄


「妹がいなくなったあの日、どういう風の吹き回しか、母親が会いに来た。

いつもは祖母がいるが、たまたま外出していた。

妹もまだ下校してなかったから、俺は母親と家の中に二人きりだった。

母親は何か気にくわないことがあったようで、浴びるように酒を飲み、泥酔状態だった。

しばらくして、俺にも酒を飲ませようとし始めた」

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