孤高の狼に捧ぐ恋唄


「形見なんだ。

妹から誕生日プレゼントに貰った。

身に着けられるものをあげたいからって……

ピアスなんて開けてなかったのに……」



きっとお兄ちゃんに似合うと思って。

恐らくそう言ったのだろう……



そして月は、きっと微笑んで受けとったのだろう……



その場面が目に浮かぶようだった。


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