孤高の狼に捧ぐ恋唄
「私、それでも月が好き。
過去を悔いている月も、
妹さんを愛していた月も、
つらいことを私のために話してくれた月も。
だから、『構うな』なんて言わないで?
『愛する資格がない』なんて言わないで……?
恋は、資格の有無とか、頭でするものじゃないよ……
嫌いなら嫌いって言ってくれていい。
でも、気持ちにフタをすることだけはしないで……」
私は、精一杯の言葉を紡ぎ出した。
月に届きますように……願いを込めて。