愛した名前

「お母さんっ!弁当は?!弁当ーっ!!」


学校指定のジャージを着た私は1人で騒ぐ。


「ほい」


お母さんはそう言ってお弁当を私に渡した。


「ありがと・・・行ってきます!」


私は急いで外に出てお父さんが待つ車に乗る。


「忘れ物は?」


「大丈夫!いそげぇ~大会おくれちゃーう!」


お父さんの質問に私は早口でかえした。
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