愛した名前


笑いながら泣く私をけいは、また抱き締めてくれた。


大好きなけいの臭いが、凄く近くにある。


何も言わずに優しく抱き締めるけい。


ずっとずっと、こうしていたいと、思った。


けいとなら・・・


そう、思ったんだ。






だけど、それはまだ秘密。


もっと大人になったらで、大丈夫なことだから。


けいとならずっと一緒にいて、離れることなんて考えられない。


それに、はっきりまだ勇気がないから・・・。


だから、まだ・・・―――




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