愛した名前


そう、静かな部屋の中で思っていた時・・・


「わあっ」


何故かうしろに押し倒された。


「ちょっと、けいっ」


私の首にキスをするけいを叩く。


「いって・・・」


そう言って頭をさする。


「何だよ?」


「何だよじゃなくてー!こっちが何すんの!」


私は首をおさえながらけいに言った。


「・・・これも駄目かよ?!」


驚いて言ったけい。


そりゃ、確かに・・・って、そうじゃないよ!


「口でいいでしょ?首じゃなくていいじゃあん!」


私がそう言うとけいはふっと笑った。


そして、さっきけいがキスした私の首に手をやった。


「誰にも取られないように」




「・・・へ?」






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