愛した名前


また、変に笑うけいが不思議でたまらない。


私ははっとして近くにある鏡を見た。


「あー!」


私は大声で叫んでしまった。


私の首に、1つのキスマーク。


いつも唇にするのと同じような感じで首にキスされて、ただビックリしてたけど・・・


こんなにくっきり残っちゃって・・・。


「いいじゃん。みんなに見せつけてあげれば?」


なんだか普通に言うけいに、私は少しふくれる。


私は自分からけいにキスをする。


凄く凄く長いキス。


「んっっ・・・」


何秒かするとけいが声を出した。


私はニヤっと笑って唇を離す。


「・・・苦しんだけど」


「ベーだっ」


私は舌を出して笑った。


けいは少し黙ってから口を開く。


「キスしてほしいなら、言えばいいのに」


「え?」


けいの言葉に私は言葉が思いつかない。


「あ、そうか。我慢できない程したかった?」


くくって笑うけいに私はまたふくれてしまう。


「むかつくー」


私がそう言うと、けいは余裕そうに言う。


「でも、惚れてるべ?」







「うん、惚れてる・・・」




けいには勝てない。


そう思った、今日この頃。





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