愛した名前


「でっ、お祭り4人で行く?」


みとりちゃんが楽しそうな顔で言ってきた。


「んー、ちょっとけいに聞いてみていい?」


「あ、うん。じゃあ私もたくと君に聞いてみよーっと!先にさきちゃん聞いてみて」


「いいよ」


私は鞄から携帯を取り出してけいに電話をする。


ぷるる・・・


『・・・さき?どうした?』


すぐに出てくれるけい。


「あのね、お祭りあるでしょ?たくととみとりちゃんもいれて、一緒に行かない?」


『・・・2人じゃねぇの?』


少しすねた声。


可愛い・・・。


「どこかで2人きりになろうって話してるんだけど・・・」


私は手をぎゅっと握りしめるみとりちゃんをチラっと見る。


〔一緒に行きたいよー〕


とみとりちゃんが口パクで言う。


『しゃあねぇな。さきは友達とも行きたいんだろ?でも、絶対2人になれる時間つくれよ?』


けいからのお許しゲット!


私はみとりちゃんにピースをする。


「ありがとー!じゃあ、詳しいことは後でね。ばいばあい」


『じゃあな』


携帯を閉じてみとりちゃんとハイタッチをする。


「さて、次はたくとだね~」





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