愛した名前


「もー、なんで私がしゃべると皆笑うの?ひどいよねぇ・・・」


私は唇をとがらせた。


「はは。ごめんごめん。だって、さき必死なんだもんな?」


けいがたくとにふった。


「うん・・。さきってバドミントンのことになると、なんでそんなに必死になっちゃうの?」


「ひっどーい!必死になったっていいじゃん。」


私はみとりちゃんに「ねぇ?」と問いかける。


「・・・えっ?」


みとりちゃんまでも笑っている。


・・・


「みんなひどい!もういいよーだ!」


そっぽをむく私をけいが頭をぽんぽん叩く。


「すねないでーさきちゃん♪いいじゃん。さきはさきなんだから。」



けいがそう言って私の機嫌をとる。


でも、どこかけいが余裕なのは、私はすぐに機嫌が良くなるって知っているから。


「・・・けいなんて、大っ好きだし!」


私は舌をだして矛盾していることを言った。


「俺も大好きだしー」


2人で言い合う私たちをたくととみとりちゃんは、笑ながらため息をつく。


「勝手にやってろ!」


そう言うたくとに、けいも


「うん。わかった」


と笑みを浮かべた。






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