愛した名前

布団が柔らかくて凄く気持ちいい。


その気持ち良さがまた、眠気を誘う。


まぶたが閉じようとした瞬間・・・


~♪~♪っっ


携帯のがなる。


私はびっくりして起き上がる。


「・・・誰だよ~」


機嫌わるそうに髪をいじりながら携帯をとる。


「?」


知らないアドレス。


sakurai-akira・・・


「さくらいあきら・・・?」


何か聞いたことあるような名前に首を傾ける。


《こんばんは♪桜井晃だよ★(←さくらいあきらね!)》


「えっ・・・と」


私はよーく頭を働かす。


「・・・っあ!」


やっとのこと思い出す。


試合の時にアドレスの書いた紙くれた・・・。


あれ?


でも・・・


「どうしてさきのアド知って・・・」


《なんでさきのアド知ってるの?》


~♪~♪

桜井晃:《君の友達から聞いた》


友達・・・って・・・。


《誰?》


《誰でしょ~?♪》


「は?なんなのこいつっ!」


私は携帯をテーブルの上に置き、メールを無視する。


「ばーかっ!」


携帯に向かって舌を出す。


「調子乗りやがってぇ!崎野慶とメールした気分が台無しじゃん」


私はそのままベッドに寝転がり、そのまま眠りについた。
< 18 / 213 >

この作品をシェア

pagetop