愛した名前
布団が柔らかくて凄く気持ちいい。
その気持ち良さがまた、眠気を誘う。
まぶたが閉じようとした瞬間・・・
~♪~♪っっ
携帯のがなる。
私はびっくりして起き上がる。
「・・・誰だよ~」
機嫌わるそうに髪をいじりながら携帯をとる。
「?」
知らないアドレス。
sakurai-akira・・・
「さくらいあきら・・・?」
何か聞いたことあるような名前に首を傾ける。
《こんばんは♪桜井晃だよ★(←さくらいあきらね!)》
「えっ・・・と」
私はよーく頭を働かす。
「・・・っあ!」
やっとのこと思い出す。
試合の時にアドレスの書いた紙くれた・・・。
あれ?
でも・・・
「どうしてさきのアド知って・・・」
《なんでさきのアド知ってるの?》
~♪~♪
桜井晃:《君の友達から聞いた》
友達・・・って・・・。
《誰?》
《誰でしょ~?♪》
「は?なんなのこいつっ!」
私は携帯をテーブルの上に置き、メールを無視する。
「ばーかっ!」
携帯に向かって舌を出す。
「調子乗りやがってぇ!崎野慶とメールした気分が台無しじゃん」
私はそのままベッドに寝転がり、そのまま眠りについた。