愛した名前

「ふァ~・・・さきさー、他校の人とメールしてみたいなあ・・・」


私は机に頭をのせながら前にいる同じバドミントン部の男子に話しかける。


「どうした~?」


「だってだって、他校に友達いたらさなんか・・・かっこいいじゃん?」


私は頭を机から離し、男、たくとの目を見て答えた。


「かっこいいの?」


たくとは笑って、


「まあ・・・俺男子なら知ってるよ?」


そう言った。


「え!まじでぇ!?教えてー」


私は興味津々にたくとの肩をたたきながら言う。


「崎野慶、知ってる?」


たくとが私に聞いてきた。


・・・知ってる気もする。
けど、知らない気もする・・・。


「・・・」


私は考え込み口を開くのを忘れていた。


まあ・・・知らなくても、友達になれるなら、ね。


「知ってるって事でぇ♪」
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