愛した名前
「行ってきます!」
パンパンになるまで、沢山のものを入れた大きなバドミントンのバッグをしょって、家を出る。
ポツポツとやんできた雨が頬にあたる。
そして、空を見上げると、虹が見えた。
凄く気分のいい朝。
いつの日か見たあの夢は現実となって現れる。
雨が上がった周りの風は早く行きなよと、私の背中を押してくれる。
うん。
行くよ。
行けるところまで、進み続ける。
私は深呼吸をして、福岡へ行く空港へと歩きだす。
大きな虹に見つめられながら・・・