愛した名前


私は涙を服の袖でぬぐって出来る限りの笑顔をする。


「私もっ・・・けい!愛してるよ!」


けいは、笑顔で頷いた。


何回も後ろを振り向きながら少しずつ歩いていく。





飛行機に乗ってしまうと、もう家までも小さくなって人なんて見えない。


それでも、ぼーっとして窓側の席で外を見つめる。




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