愛した名前


3月15日、バドミントン大会。


久々に本気でぶつかろうとしている私の目は物凄く輝いていると思う。


体が早く試合をやりたいって、むずむずしてる。


「どうした?」


固まる私にたくとが声をかけた。


私は笑顔でたくとの方を向く。


「ぞっくぞくするっ」

たくとは「そりゃあ良かったな」と言って笑った。





さてさて、私の出番は・・・


私はプログラム表を見る。


「10時から・・・う~ん」


シングルスで出る私は意外と緊張気味。


いつも試合が近付くにつれて心臓がばっくばく。


でも、試合を始めると緊張してるなんて思えない程クールらしい。


たくとを含め友達がみんな言う・・・。


まあ・・・なんていうか、試合してる私って一切笑わないらしいんです。


なんで?って言われても、真剣だからじゃん?


って感じで。


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