愛した名前
――1ヶ月後――
今、私は病院にいる。
入院の説明を受け、自分のベッドに連れてかれた。
私はベッドの上にお腹をおさえながら倒れ込む。
「ぉ・・・・お腹すいたあーっ・・・」
朝から何も食べていないお腹の中はさっきからぐーぐー鳴り続く。
「あっ!」
私はさっき看護師さんに言われた事を思い出す。
テーブルの上にのっている病院用の服を手に取り、カーテンを閉める。
着てみると上も下もピッタリ。
「うん♪」
1度は着てみたかった服に私は大満足。
みんなは手術怖くない?
って聞いてくるけど、私はそこまで気にしていなかった。
怖いと言うより、少し楽しみな気がする。
入院てことは、食って寝て、好きな時に好きな事できる。
勉強しなさいなんて言われない。
でも、ちゃっかり腕を鍛えるものは持ってきた。
2㎏の鉄アレイ。
強くなるって決めたもんね!
私は旅行気分で手術の時間を待つ。
でも、やっぱり手術なんてそう、あまいものじゃなかった・・・・。